AI計算 ―― 構造的アンカーと、今年の現実¶
AI データセンターの需要の起点は、学習・推論を担う計算チップ(GPU/カスタム ASIC)である。テーマとしての重要性は揺るがないが、本レポートのデータ駆動の発見(候補別評価 ―― 全件開示と客観スコア)は重要な現実を突きつけた。
NVIDIA・Broadcom・TSMC は過去1年のアウトパフォーム上位に入らなかった¶
NVIDIA・Broadcom・TSMC は AI 計算・ネットワーク・ファウンドリの中核だが、過去1年で指数(S&P500)を上回る上位150には入らなかった。米国ベンチマーク(VOO)自体が +27.9% と高く、2025-26 は AI トレードが「計算(GPU)」からメモリ・ストレージ/光インターコネクトへローテーションした年だったためである[1]。
したがって、データ駆動で組んだ本レポートの母集団にはこれらは含まれない。これは「NVIDIA が悪い」ではなく、「今年の指数超過の源泉ではなかった」という客観的事実である。構造的アンカー(AI インフラの中心)としての位置づけは引き続き重要であり、循環が計算側に戻れば再び上位に来うる。NVIDIA を直接買う判断は、本レポートの1年スクリーンとは別の時間軸で行うべきものである。
母集団に入った AI 計算株¶
発見ユニバースに入った AI 計算(半導体ロジック)は次のとおり(候補別評価 ―― 全件開示と客観スコア)。
AMD(統合#12・米国#10): NVIDIA に次ぐ AI アクセラレータの現実的な選択肢。売上成長 0.56・バリュエーション 0.67・アナリスト評価 0.66 とバランス型で、AI 計算露出を母集団内で取りに行ける唯一の大型ロジック。
Intel: 予想PER 78 × 低成長で金利感応度ゲートにより母集団から除外(候補別評価 ―― 全件開示と客観スコア)。
Tower Semiconductor: 専業ファウンドリ。アナリスト評価・上値は高いが成長は低位。